こんにちは。SKYです。
簿記・財務諸表論・消費税法
初学で勉強しています。


1年間簿記論を初学で勉強してきて、
自分がどのような勉強をしてきたか整理したいと思います。


目的としては2つあります。

・仮に不合格だった場合、原因分析を行うため
・他の方に少しでも有用な情報になれば


受験直後の今がどのような勉強をしてきたかはっきり覚えており、
合格でも不合格でも勉強してきた事実に変わりはありませんので、
このタイミングで整理することとしました。




【前提】

専門性
 簿記2級取得

勉強スタイル
 2015/5-10 働きながら 週15時間ほど
 2015/11~専念 週20-25時間ほど
(講義含む)

専門学校
 TAC

受講コース
 年内:完全合格コース(教室)
 年明:上級コース(教室)

平均年間成績
 完全合格:上位8.7%(全4回)
 上級:上位15.8%(全15回)
 直前:上位4.8%(全6回)





【方針】

各フェーズが始まる前にまず各フェーズごとの方針を決めました。

・完全合格 基礎の確立→仕訳力
・上級 応用力の確立→型の確立
・直前 総合力の確立→得点力






【完全合格期】

・目標 仕訳力を付ける

具体的には見たことある問題であれば、
その問題を見てストレスなく仕訳が切れるレベルになること。

あれ?どうだったかな、という迷いをなくす。

まだまだ仕訳の意味を完全に理解するのは難しいフェーズだと思っていましたので、
意味が分からなくても無意識に仕訳が切れるようにしようと思いました。

(※今年の本試験は仕訳問題のオンパレードでした。
最終数値だけ求めるスタイルの人にとっては太刀打ちできない内容だった気がします)



・勉強内容 トレーニングを最低3回解く


~1週間の流れ~

①週末に講義を受ける
②テキストを読み直して意味をできる範囲で理解する
③トレーニングを3周する
④出来なかった問題は何回も解く(最高10回)
⑤前回テキスト範囲で苦手な問題を解きなおす
 (No2を学習中であればNo1のトレーニング)

これのどれかを毎日欠かさず実施して年内を過ごしました。
8か月という長期間なので、どうしても忘れます。

その度に前の回に戻ってトレーニングを解き直したりしました。
(この解き直しの負担がNo3あたりからかなり負担になってきました)



・実力テスト すべて仕訳を切って集計

まだ得点力をつける時期ではないと思っていたので、
すべて仕訳を切って対応しました。
それで時間が足りないということは実力不足という位置づけにして
再度基本的な仕訳をストレスなく切れるかに立ち戻って解きなおし。






【上級期】

・目標 型を身に付ける

年内で基礎を身に付けましたので、
年明けからは各論点の型を作ることにしました。

本試験という極度の緊張状態の中で、
自信がある安定した解法を持つことは強い武器になると考えました。

「この型に沿って解けば抜け漏れなく絶対に解答に辿り着く」


これを目標に個別論点は型を試行錯誤したり、
情報交換したりして模索しました。

具体的には外貨建有価証券や退職給付、為替予約等です。
その他、特殊商品やCF等の構造論点。


特に基礎期でやってきて少しやりにくい、ミスが目立つところなどは
他の受験生仲間や先生などと積極的に情報交換して
自分にフィットしそうな型を探して確立させました。

これをしようとするだけで、ただ講義を聞くだけではなく、
どうやって型を作ろうかと考えながら講義を受けることができるので、
講義自体に飽きることもありませんでした。



・勉強方法 トレーニング2周+演習解きなおし

年明けからは講義と演習で週に2回実施されます。
講義で新しく出てきた論点をトレーニングで学習しつつ、
これまで解いた上級演習を解きなおす。
正直これだけで精一杯でした。

上級演習は初回の演習を含め合計3回解くようにして、
理解不足がないかを中心にチェックしていきました。

理解不足の所は徹底的にどこができていないのかを確認して、
テキストを見ながら基本内容の再度確認を実施。

順位としては上位30%に入れば十分と思っていました。
演習のレベルが年内から格段に上がりますので、
普通に解くだけでも精一杯な印象でした。







【直前期】

・目標 得点力を付ける

基礎、応用が概ね固まったところで、
最後に効果的な得点方法を考えました。
具体的には問題の集計力・取捨選択力・読解力。


・集計力
私の場合基本的に集計力に課題があったので、
総合問題はT勘定を使って解くようにしました。
ただ、全科目そうするのか、集計項目が多い科目だけするのかなどは
試行錯誤して完成答練の2か月の中でいろいろ試しました。
個別問題はこれまでの型がありますので、基本的にそれで対応。


・取捨選択力
これは本当に最後まで課題でした。
問題から難易度を把握して解くかどうかを判断する。
最終的には見た瞬間解けそうか無理そうかを判断する、
くらいのざっくりとした基準となりました。


・読解力
たまに投稿している、どうでもいいシリーズで詳しく載せようと思いますが、
文章を読む力がとても重要だと感じるようになりました。
どこまでの処理が終わっているのか。
この文章は何を意味しているのか。
処理をすべきなのか、そうじゃないのか。
この必要性は直前期になってから特に。
問題のレベルが本試験に近い形になると、素直な問題は出てきません。
問題によっては何もしなくていい、という判断になることもあります。
それを判断するためにはしっかりと文章を読み込んで把握することが必要。




・勉強方法

~1週間の流れ~

①答練を受ける
②前回以前の答練を解き直す
③新しい論点のトレーニングを解く
④過去の苦手な論点を復習
⑤仕訳・間違いノートにメモ
⑥過去問



⑤仕訳・間違いノート

仕訳・間違いノートは本試験の朝に最終確認という位置づけで
1時間ほどかけて読むことを目的に、
1月から4月の約4か月間かけて苦手な仕訳をすべて網羅的に載せ、
その仕訳に間違った内容を記入して作成しました。
(個人的には最初から最後まで仕訳を中心に物事を考えていました。)

為替予約の独立処理と振当処理を左右に並べてコンパクトに描いたり。
最近の推定は複数処理の比較から出されることも多いので、
主に対比パターンで書いていました。

社債の区分法と一括法、定額法と利息法。
圧積の直接控除と積立金方式。
特商の対照勘定法と手許商品区分法など。

完成答練の前は本試験を想定してこの仕訳ノートをざっとみて、
苦手なすべての論点の仕訳が一覧で分かるようにしました。

最初から綺麗に作るというよりは、
必要に応じて適当に作ったページを削除したり新しく追加したりして適宜更新。




⑥過去問

最後に週に1回ほど過去問を解きました。
自分の実力の確認と本試験の難易度の把握のためです。
基本的に難しいので、解けそうにないと思って飛ばしたところは
見直しもほとんどせずに得点のみ確認して終わりくらいにしました。






以上が簿記論の1年間の勉強方法となります。
他の方と比べて時間が取れる勉強スタイルでしたので、
時間をかけて穴がないように手広くやっていきました。
自分でもやりすぎ感があるのは否めません。


次回は財務諸表論を載せたいと思います。


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